可動式鉄橋 筑後川昇開橋
(国指定重要文化財)
筑後川をまたぎ、福岡県と佐賀県を結ぶ鉄道用可動式橋梁がある。地元ではよく知られる筑後川昇開橋。1935年(昭和10年)竣工し、1987年(昭和62年)に佐賀線が廃線となったため同橋も閉鎖された。構造諸元は、橋長507.2m、可動部分の長さ24.2m、昇降差は23mであり、昇開橋(橋桁の一部が垂直に上下する橋)としては現存する最古のものである。廃線当時、解体が検討されていたが、地元での存続要望に応え、遊歩道として残されたが、現在では安全のため、閉鎖されているとも聞く。
鋼製トラス構造はそのまま構造工学の生きた教材であり、赤ペイントが映える独特の外見は、レトロであり優美でもある。四季折々の表情は来訪者を楽しませ、当地の主要な観光スポットとなっている。筑後川昇開橋は、花火大会やスタンプラリーなどイベント、ライトアップ、社会見学などに主役/脇役として登場し、土木観光の欠かせない存在として、静かに余生を送っている。
【大川市観光協会公式HP】https://okawa-kk.com/members/shoukaikyou/
【佐賀県観光情報ポータルサイト あそぼーさが】https://www.asobo-saga.jp/
【画像提供:佐賀県観光連盟】
投稿日時 2019-05-06 23:03:00
投稿:香山 恭佑(東京都市大学)