環状交差点(ラウンドアバウト)とは -海外でドライブすると出くわすroundabout-

☆★COLUMN6 環状交差点(ラウンドアバウト)とは★☆

☆海外でドライブすると出くわすroundabout
 環状交差点(ラウンドアバウトroundabout)とは、交差点中央に円形の島を設置し、進入した車両は島に沿った環道を周回し、目的の方向へ出ていく交差点。一方、交差点内に信号機や交通標識がある場合、「ロータリー交差点」と呼ばれる。いずれも、車両速度を低下させるため、安全性の向上と重大事故の回避に役立つ。
 ラウンドアバウトでは、信号機や一時停止の交通規制に頼らずに走行することが大きな特徴。通過する各車両は停止することなく交通の流れに乗ることができるが、一方では的確な判断と慣れが必要だ。

☆環状交差点の運用の3つのポイント
 ここで名古屋市における試行運用時の広報に用いられたイラスト図を使って、ラウンドアバウトの3つのポイントを確認したい。
①環道内には徐行して左折進入。このとき環道内を走行している車両が優先する。
②環道内は右回り(時計回り)に走行。できる限り左端を徐行。
③環道から離脱する際は左ウィンカーで合図。離脱をやりそこなっても、周回して再度抜けることもできる。

☆欧米で実際に体験したが……
 著者は、カーナビのない時代に、アメリカ(左ハンドル右側通行/環道内反時計回り)とイギリス(右ハンドル左側通行/時計回り)にて実際に運転したことがある。ときに、環道の直径が100m以上のものもあったが、存外緊張感はなかった。
 自車と他車がお互いに法令を遵守しマナーを守りながら、自律的に運転しているような感じで、心地よい経験でもあった。信号機を設置しないことは停電時にも支障がなく、コスト削減にも繫がる。

☆記事出典:DISCOVER DOBOKU 土木が好きになる22の物語(平凡社)
 https://www.heibonsha.co.jp/book/b627127.html

投稿日時 2024-09-03 21:26:35

投稿:yoshikawa hiromichi