社会インフラ解説図:二ヶ領用水久地円筒分水

☆社会インフラ解説図:二ヶ領用水久地円筒分水

平等に仲良く分かち合う。

分水工の種類は背割分水、射流分水、円筒分水、その他いろいろあります。
川の流れを等分するなら、構造が簡単な背割分水でいいじゃん。と思っていました。

しかし、川の中でも場所によって、水の流れの速さが違うため、均等に分けられないようです。
川を上から見た場合、中央が一番水の流れの速い(水圧が高い)。
川を真横から見た場合、川底よりも川面。川面より少し深い場所が水の流れの速い(水圧が高い)。
そこで、
サイフォン式にして、水を下から吹き上げさせ、同心円上に越流させることで、水をぴっちり均等に分けることが可能になりました。
どの水田もwin-winの関係です。

この絵は神奈川県川崎市高津区久地の「二ヶ領用水久地円筒分水」です。
二ヶ領川から流れる水を、円筒分水により「根方」「久地」「六花村」「川崎」に分けました。

水を極める土木技術。その構造を描きました。

#土木の断面拝見 #土木のメカニズム

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投稿日時 2022-12-07 11:10:00

投稿:下村滋子(ロココ・クリエイティブ)