安積疎水 十六橋水門 (土木学会 選奨土木遺産)
☆安積疎水 十六橋水門 (土木学会 選奨土木遺産) #土木のレガシー #選奨土木遺産
安積疎水(福島県)は,猪苗代湖から始まる幹線52㎞,分水路78㎞に及ぶ導水事業で,十六橋水門(写真1)は着工当初に建造された水門として本事業のシンボルでもある.オランダ人技師ファン・ドールンによる基本設計,山田寅吉による実施設計を経て,1880年に完成した.当時は十六門すべてがアーチ型で公道を兼ねた石造りの水門であったが,1914年には公道橋と水門が分離され,水門は電動化された.
水利事業の先進国オランダより招聘されたファン・ドールンは,8年ほどの滞在中に河川や港湾の改修・築港に参画したが,ここ安積疎水の地に銅像が建立され,今も十六橋水門を見守っている(写真2).
今世紀2005年には改修工事が行われたが,歴史的観点から既存の外観を変えずに補修・補強工事が実施された.土木学会選奨土木遺産(2002年),経済産業省近代化産業遺産(2009年)に認定されている.
【農林水産省HP】https://www.maff.go.jp/j/nousin/sekkei/museum/m_izin/hukusima/
#土木の原風景
投稿日時 2014-03-18 17:24:00
投稿:佐藤梢平