富岡製糸場の木骨煉瓦造を解き明かす(群馬県富岡市)

富岡製糸場の主要施設(繰糸所、東置繭所、西置繭所)は、“木骨煉瓦造”として知られている。これら3棟は、屋根裏の木製トラス構造と煉瓦作りの壁体(フランス積み)によって、長さ100mを超える大空間の建造物を支えている。
**建物の紹介:主な建造物の建築方法
http://www.tomioka-silk.jp/tomioka-silk-mill/guide/building.html
 当初の建造物はフランス人のオーギュスト・バスティアンが図面を引き、日本人の大工や職人によって建てられました。主要建物は、木の骨組みに、煉瓦で壁を積み上げて造る「木骨煉瓦造」という西洋の建築方法で建てられ、屋根は日本瓦で葺くなど、日本と西洋の技術を見事に融合させた建物。
 主要資材は石、木、煉瓦、瓦で構成され、鉄枠のガラス窓や観音開きのドアの蝶番などはフランスより輸入されました。(中略)煉瓦は、フランス人技術者が瓦職人に作り方を教え、福島町(現甘楽町福島)の笹森稲荷神社東側に窯を築き瓦と共に焼き上げました。(後略)
**場内のご案内:
http://www.tomioka-silk.jp/tomioka-silk-mill/guide/id=736
富岡製糸場は、明治5年(1872年)に明治政府が日本の近代化のために設立した模範器械製糸場。明治維新後、政府は産業や科学技術の近代化を進めるための資金を集める方法として力を入れたのが、生糸の輸出でした。政府は生糸の品質改善・生産向上と技術指導者を育成するため、洋式の繰糸器械を備えた官営の模範工場をつくることを決めました。

**『画像提供 富岡市』一部、フリーダウンロード画像を活用しています。
http://www.tomioka-silk.jp/spot/freedownload/

投稿日時 2021-11-09 16:26:00

投稿:吉川弘道