2度に渡る大規模改修を受けた関西本線木津川橋梁
関西本線 木津川橋梁
・橋 長: 172.377m
・形 式: (1,3)単線下路ランガートラス+(2)単線下路曲弦ワーレントラス(斜角右61°16’)+(4,5)単線上路プレートガーダー
・下部工: 橋台/切石積,U断面、橋脚/切石+煉瓦,小判型,上流側尖頭
・製 作: (1,3)Patent Shaft & Axletree/1896年(明治29年)、(2)横河橋梁製作所(現横河ブリッジ)/1926年(大正15年)
・竣 工: 1897年(明治30年)、1926年(大正15年)ワーレントラス架替
第1,3径間は関西鉄道施工の英国製100ft平行弦ポニートラス(ピン結合)を、1925年(大正14年)国鉄が上弦材や上横構・対傾構等を添加してランガートラスに改造し、44.5t機関車荷重からE33荷重対応へ。更に、1951年(昭和26年)には下横構を増設し、KS15荷重に対応。架橋時から残る重厚な石積橋脚・橋台と共に、2度に渡る大規模な改修の歴史を今に伝えています。
なお、本橋を設計した白石直治,那波光雄両氏の設計による近江鉄道愛知川橋梁のポニートラスは、本橋を直橋に変更したものと言われ、今も原形を留めています。
【近代土木遺産 Bランク】
#土木のクロニクル
投稿日時 2020-03-08 12:32:00
投稿:伊藤 純