国土防衛から国土防災へ~軍艦防波堤(響灘沈艦護岸)~
九州の玄関口北九州の港の片隅、洞海湾を響灘の荒波から守る防波堤として沈められた船がある。旧日本海軍駆逐艦「柳」(大正6年佐世保海軍工廠竣工、全長85.85m、全幅7.74m)。戦後間もない昭和23年9月、沖縄特攻作戦(昭和20年4月)の際に戦艦大和の直衛艦として出撃し、大破しながらも奇跡の生還を遂げた駆逐艦「冬月」、「涼月」とともに沈められた。 響灘の埋立により防波堤としての役割は終えたが、軍艦防波堤として市民の憩いの場となっている。全国には8箇所ほどの軍艦防波堤が現存するといわれている。
投稿日時 2019-02-07 16:42:00
投稿:松永昭吾(マツ)