阿武隈川の洪水から沿川地域を守る:摺上川ダム
摺上川(すりかみがわ)ダムは、奥羽山脈の摺上山(標高997m)に源を発し、瀬上地先で阿武隈川に合流する流域面積314.3km2、幹線流路延長約32kmの左支川摺上川の中流部、飯坂温泉の上流約6kmの福島県福島市飯坂町茂庭地内に流域面積160km2、総貯水容量1億5,300万㎥の容量を有する中央コア型ロックフィルダムです。
摺上川ダムの建設により、ダム地点の計画高水流量850㎥/sを30㎥/sに調節し、下流の洪水被害の軽減を図ります。
さらに、かんがい用水を6地区4,200haへ補給し、水道用水として福島市を始めとする3市3町へ1日最大249,000㎥を供給します。また工業用水として1日最大10,000㎥を補給します。加えて摺上川発電所により、東北電力株式会社が最大3,000KWの発電を行っています。
〇ダム諸元
ダム型式:中央土質遮水壁型ロックフィルダム
堤高105.0m、堤頂長718.6m、堤体積830万㎥、総貯水容量1億5300万㎥、有効貯水容量1億4800万㎥
利用目的:洪水調節・不特定利水・かんがい・上水道・工業用水・発電
事業主体:国土交通省東北地方整備局
電気事業:東北電力摺上川発電所3,000kW
施工業者:飛島建設・大林組
着手年/竣工年:1982年/2006年
【出典】:国土交通省ホームページを加工して作成
http://www.thr.mlit.go.jp/surikami/shiru/02.html
【写真】平成30年8月投稿者が撮影
投稿日時 2019-02-02 22:50:00
投稿:佐藤祐明