「川目線」でみる護岸の役割
ークルージングで巡る江戸の運河ー
☆100万都市・江戸を支えた日本橋川。
その護岸に目を向けると、江戸時代以来の打込積み・切込積みの護岸(日本橋川・神田川合流点から約2.7km地点右岸など)、および(おそらく戦後に施工されたと思われる)コンクリート護岸(日本橋川・神田川合流点から約2.5km地点左岸など)と、場所によって種類も雰囲気も異なる護岸が整備されています。
バスガイドさんならぬ船ガイドさんが、「江戸時代の護岸は、残ってはいるけど老朽化が深刻。保存するのか修繕するのか、新しいものに変えるのか…。」というお話をしてくださいました。
護岸は川の雰囲気をつくる一つの重要な役割をもっています。地上にあるまちの雰囲気と川の雰囲気を合わせることも、地域の特徴を大事にした居心地のよい風景をつくるうえでは大切。「川を使おう!」という機運が高まる中で、護岸に焦点をあてて川を考えることも必要だと実感しました。
護岸というひとつの土木施設も、まちづくりに貢献できます!「川目線」で周りを見ると、新たな土木の役割を発見できるかもしれません。
【謝辞】
今回、(株)建設技術研究・国土文化研究所「江戸東京再発見コンソーシアム」の江戸東京号に乗船させていただき、江戸の運河日本橋川と神田川を巡ってきました。これは、新企画「次世代のための東京みずべ会議」のキックオフイベントとして、12月11日(2018年)に開催されたものです。
関係者の皆様、貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。ここに記して御礼申し上げます。
【江戸東京再発見コンソーシアム 公式HP】
http://www.edo-tokyo.info/ship/
【建設技術研究所・国土文化研究所 公式HP】
http://www.ctie.co.jp/kokubunken/index.html
投稿日時 2018-12-18 00:18:00
投稿:矢澤優理子(千葉大学大学院)