日本の電源開発の礎ともいえる黒部峡谷の核心部「下廊下」(水平歩道と日電歩道)
水平歩道は、黒部市欅平から仙人谷まで、黒部川上流沿いに約 13 km の歩道で、富山で設立された東洋アルミナムが、アルミニウム精錬のため水力発電用ダムを計画し、その調査を目的として1920年(大正9年)に開通させた。
また、仙人谷からさらに上流方面へ通じる日電歩道は、仙人谷ダムから黒部ダムまでの黒部川上流沿いに約 16.6 km にわたって延びる歩道で、黒部峡谷の核心部「下廊下」を通る登山道で、日本電力が水力発電所建設の調査ため1925年に着工し、1929年に黒部ダム西岸・平ノ小屋付近まで開通させた。
現在は、関西電力の黒部第四発電所の送電線の巡視路として整備されているが、鉄製または丸太を組んで作った桟道もあり、川面から数百mの高さの絶壁上で、転落すれば生命にも関わることから、「黒部では怪我をしない」(落ちると命はない)と言われている。
写真1枚目は「大太鼓」と呼ばれるポイントである。写真提供者の石渡氏によれば、転落の恐怖を感じながら踏破されたとのことである。
【写真提供】石渡克成氏(平成30年10月撮影)
【参考】フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
水平歩道:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E5%B9%B3%E6%AD%A9%E9%81%93
日電歩道:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E9%9B%BB%E6%AD%A9%E9%81%93
投稿日時 2018-12-08 16:35:00
投稿:佐藤祐明