東京電力 丸沼ダム
-重要文化財に指定されたバットレスダム-

 群馬県片品村の標高1430mにある東京電力㈱の「一ノ瀬発電所丸沼ダム」は、平成15年12月に国の重要文化財として指定されており、平成12年には土木学会選奨土木遺産2001にも選ばれています。
 丸沼ダムは、昭和初期に全国で8基のみ建設されたバットレスダムです。バットレスダムは遮水壁を柱と梁で支える構造であり、人件費に対してセメントなどの材料費がまだ高価な物であった頃、資材節約を目的に建設されましたが、コンクリート柱と梁の複雑な構造のため、施工に際しては型枠工事やコンクリート打設に相当苦労したようです。
・所在地 群馬県利根郡片品村
・竣工  昭和6年(1931年)
・型式  バットレスダム
・堤高  32.1m
・堤頂長 88.2m
・発電所 10,700kW

【参考HP:ダム便覧】
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=0595

#土木の原風景 #土木が原風景となる時

投稿日時 2019-01-19 22:56:00

投稿:宮崎 寿夫