東海道薩た峠:東西交通のダイナミズム -歌川広重が愛した峠の眺望-
静岡県静岡市にある薩た峠(さった とうげ)は、東海道五十三次・由比宿と興津宿の間に位置し、徳川幕府によって整備されたとも言われる。薩た峠からの絶景は、遠方に富士を仰ぎ、かつて絵師歌川広重によって描かれた浮世絵として良く知られている。
時は移り昭和・平成期には、東名高速道路、国道1号線、JR東海道本線の交通インフラが稼働し、東西の大動脈が併走する交通と物流の要衝となっている。
かくの如く、薩た峠は江戸時代から近代まで連綿と続く交通の要所ではあるが、霊峰富士と海山の織りなす絶景は主役の座を譲らない。
*** 画像出典(いずれの画像も、無断複製や二次使用を禁止します)-
【1枚目:浮世絵画像】
・タイトル:「東海道五拾三次之内」「由井」「薩埵嶺」
・所蔵:都立中央図書館特別文庫室所蔵
・出典:http://archive.library.metro.tokyo.jp/da/detail?tilcod=0000000003-00008149
【2枚目:峠展望台からの撮影】林直樹氏撮影
#インフラ今昔物語 #土木のクロニクル
投稿日時 2018-09-14 23:59:00
投稿:吉川弘道(東京都市大学)