温泉地すべり地帯である「大涌沢」では、度々、土砂災害が発生しており、特に明治43年には、崩壊した40万m3の土砂が、折からの大雨とあいまって土石流となり、死者6名、流出家屋30数戸という大きな被害となりました。
神奈川県では、地すべりを防止するアンカー工に加え、土石流を受け止める砂防堰堤などの土砂災害対策を進めることで、近年では、多量の土砂流出は発生しておらず、土砂災害のリスクが大きく改善しています。
これらの土砂災害対策は、「黒たまご」で有名な大涌谷園地を訪れる観光客の安全・安心を確保し、観光資源の魅力の向上に役立っています。
【画像・コメント提供】神奈川県県土整備局 砂防海岸課