世界最大容量のPCLNGタンク -スリップフォーム工法による急速施工-
大阪ガス(株)泉北製造所第一工場に建設されたPCLNGタンクは、直径約90m、高さ約60mの円筒形の構造物で230,000m3の貯蔵容量を有する。当工事では、タンク最外部に設けられているPC(プレストレストコンクリート)製の防液堤を、国内LNGタンクで初めて「スリップフォーム工法」により構築した。
スリップフォーム工法とは、型枠を連続的に上昇させながら鋼材の組立やコンクリート打設等を並行して行う工法。約40mの高さの防液堤を構築するのに従来は9 か月を要していましたが、わずか20日間で完成することができ、劇的な工期短縮を実現しました。
この成果が評価され「平成27年度土木学会技術賞」を受賞した。【画像提供:大阪ガス】
【大阪ガスHP】
https://www.osakagas.co.jp/company/press/pr_2015/1231746_15658.html
☆スリップフォーム工法の特徴:
足場・型枠システムをジャッキで押し上げながらコンクリート表面上に型枠を滑らせて上昇し、連続的に躯体を構築することができます。
☆スリップフォーム工法のメリット:
・大幅に工期短縮できる
・温度ひび割れが防止できる
・打継目がなくなる
投稿日時 2019-08-02 17:05:00
投稿:大林組 新村亮