ドルフィンドック工法・・・
イルカが作る防波堤??

 防波堤は、ケーソンと呼ばれるコンクリート製の箱を海上に並べたもので、かつて、ほとんどのケーソンは陸上ヤードで製作して、防波堤を設置する港まで曳航していました。例えば、直江津港の防波堤工事では、ケーソンの製作ヤードが直江津港から120㎞も離れた新潟市であったため、ケーソンを新潟から直江津まで曳航するのは、天候に大きく左右され、場合によっては曳航途中で沈没するリスクもありました。
 そこで、このような難条件を克服するために、ケーソンを設置場所近くの海上で製作できないかという発想から生まれたのが、「ドルフィンドック工法」です。工事場所近くの台船上でケーソンを製作することが可能となり、陸上製作ヤードが確保できない港でも、効率的かつ安全に防波堤の整備を行えるようになりました。
 本工法は昭和40年に誕生し、現在も被災した東北地方の港湾の復旧をはじめ、日本各地の港湾整備で活躍しています。台船が浮いたり沈んだりすることをイルカに例え、「ドルフィンドック」と命名されました。

【写真提供:大豊建設】

【動画資料:大豊建設ホームページ(開発のヒント、施工手順)】
http://www.daiho.co.jp/tech/dd/index.html

投稿日時 2016-03-25 22:14:00

投稿:大豊建設(株)