三陸鉄道ハイペ沢橋梁
(津波で流出した橋梁の復旧工事)

2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震の際に津波で流出した橋梁を復旧したものである。津波に強い補強盛土(注1)とポータルラーメン橋(注2)を剛結・一体化した「補強盛土一体橋梁」という新しい構造形式を採用した。地震や津波により橋梁に水平力が作用してもエネルギーを安定性の高い盛土に伝達・吸収させることができるため、耐震性や耐津波性が格段に高い構造となっている。

・注1:盛土内に補強材(ジオシンセティックス)を配置して性能を高めた盛土である。補強盛土一体橋梁では盛土補強材の端部を橋台コンクリートに定着して、補強盛土と橋梁を一体化している。
・注2:橋台と桁を剛結して門型構造とした橋梁である。支承が必存在しないため、維持管理が容易である。
【鉄道・運輸機構:玉井真一】

【構造緒元】
・構造形式:補強盛土一体橋梁
・橋  長:60m(32.16m+27.84mの2径間連続)
・建  設:鉄道・運輸機構
・供用開始:2014年

#災害復旧

投稿日時 2015-10-01 19:33:00

投稿:玉井真一