兵庫県南部地震の直撃を受けた地下鉄
神戸高速鉄道東西線 大開駅
神戸高速鉄道東西線(1968年開業)は、1995年1月17日、兵庫県南部地震の直撃を受け、震度7を記録した大開駅(RCボックスカルバート構造)は甚大な地震被害を受けた。
被災直後の状況は、写真2が示すように駅構内プラットフォームの中柱が連続的に崩壊し、天井スラブが崩落(直上道路が陥没)するという大被害となった【提供 佐藤工業】。同年6月から復旧・耐震工事が実施され、震災からちょうど1年後の1996年1月17日に駅としての営業を再開した。被災後20年ほど経過した現在では、普通電車に加えて直通特急電車も乗り入れ、1日の平均乗降人員は6000人に及び、神戸市内の主要交通路となっている。
これまで安全とされていた地下構造物の崩壊は、国内外の地震学者や設計エンジニアに大きな衝撃を与えたが、被災経験とその後の復旧は、地下構造物の耐震設計の進展に大きく寄与している。
【写真1撮影者:高橋優輔】、【写真2提供:佐藤工業】
『阪神・淡路大震災:1.17の記憶』 #災害復旧
投稿日時 2016-11-07 23:30:00
投稿:高橋 優輔