明石海峡大橋(施工中に巨大地震と遭遇した長大橋)
本州四国連絡道路神戸・鳴門ルートの長大橋‘明石海峡大橋’は、誰もが知っている世界最大の吊橋。橋長3910m、中央支間(2つの主塔間の距離)1991m、海面高さ300mの威容は、訪れてみるとスレンダーで落着いた佇まいを見せる(夕刻の画像をご覧いただきたい)。
この明石海峡大橋、実は施工途中に兵庫県南部地震(1995年1月17日)と遭遇し、その時の地盤変動によって主塔間が1メートル長くなってしまった。折しも、両方の主塔が完成し、メインケーブルの架設作業中でした。
その後の詳細点検と設計修正によって難なく完成に漕ぎつけたことは、近代橋梁史の快挙として長く語り継がれている。これは、当時の本州四国連絡橋公団の技術陣による迅速かつ適確な判断によるものと理解している。
渡るもよし、遠目に見るもよし、船で潜るもよし。巨大地震の洗礼を乗り越えた長大橋梁のダイナミズムは、現地で体験したい。
【明石海峡大橋 ブリッジワールド】http://www.jb-honshi.co.jp/bridgeworld/bridge.html
【本州四国連絡橋の紹介】http://www.jb-honshi.co.jp/technology/akashi.html
投稿日時 2019-12-04 22:56:00
投稿:吉川弘道