マスコンクリートの温度応力part1:
内部拘束応力と外部拘束応力
☆★☆マスコンクリートの温度応力part1:内部拘束応力と外部拘束応力
ダムコンクリートや大型スラブなど、マッシブなコンクリートには、セメントの中和熱が蓄積され硬化時に温度応力を生じる。温度応力part1として、断面内の温度分布から、内部拘束応力/外部拘束応力の同定方法を図化した。
★☆写真1:
上*断面a-a’に沿った部材厚さ方向の温度分布を求める(通例、非線形分布となる)
中*この分布曲線をCL:Compensation Line b-b’にて分割する。そうすると、b-b’に分割された面積が内部拘束応力となる。温度上昇時では、内部が圧縮力、上下縁にて引張応力となる。
下*また、直線c-c’から直線b-b’までの移動が外部拘束応力となる。
★☆写真2:外部拘束応力の算定(縁応力の同定と)
上図:一旦C.L.が求まると、ある時間刻みにおけるb-b’からc-c’までの変化分に対して、上縁応力σ1と下縁応力σ2を読み取る。
中図:この縁応力σ1,σ2は、断面解析にて学習したように軸力Nと曲げモーメント Mに分離することができる。(初等材料力学では、断面力M,Nが与えられて、これらを縁応力に直す)
下図:この縁応力は、梁断面の算定式を適用することができる。ここで、Ac:断面積、Zc:断面係数。
#土木のメカニズム
投稿日時 2021-04-09 22:50:00
投稿:yoshikawa hiromichi