秩父橋と旧秩父橋(秩父市)
-荒川に架かる3世代の橋-
埼玉県秩父市の荒川には、19世紀後期から現代までに3世代に亘り架橋され,その様子がこの画像に収蔵されている【画像提供:埼玉県】
・近代から順次紹介すると、先ず、写真手前の斜張橋が三代目となる秩父橋(全長153m、幅員10.5m)であり,1985年に土木学会田中賞を受賞している.
・次に,1930年に竣工した旧秩父橋(写真奥)が二代目となり,現在は遊歩道および橋上公園として利用されている.構造的には,鉄筋コンクリート造りの三連アーチ橋で,全長134.6m,幅員6mの威容を誇り,埼玉県内で初期の大型コンクリートアーチ橋である.現存する旧秩父橋は,県内の貴重な近代化遺産でもある.
・初代秩父橋は1885年に架設され、我が国で最も古い時代のトラス橋に分類される.現在は,親柱2本と橋脚2基が残っており,旧秩父橋のすぐ上流側に鎮座し,往時を偲ぶことができる.
【秩父市ホームページ】 http://www.city.chichibu.lg.jp/menu4171.html
投稿日時 2016-01-23 08:54:00
投稿:吉川 弘道