☆★☆奈川渡ダムは巨大アーチ上に国道を通し珍しい☆★☆
奈川渡ダム(ながわどダム)は、長野県松本市、信濃川水系犀川の上流部・梓川に建設された高さ155メートルのアーチ式コンクリートダムで、ダム天端の上に上高地方面へ通じる国道158号が通り珍しい。
東京電力による大規模な水力発電所開発に伴い下流の水殿(みどの)ダム、稲核(いねこき)ダムとともに完成し、これらは安曇3ダム、もしくは梓川3ダムと呼ばれる。
東京電力は1955年(昭和30年)に梓川にダムを3基建設し、連続する3貯水池をつなぐように揚水発電所を設ける大規模な梓川電源開発案をまとめた。奈川との合流点である奈川渡に1基、下流の水殿川との合流点に1基、稲核に1基、すべてドーム型のアーチ式コンクリートダムが建設されることになった。
3ダムの完成により安曇62.3万kW、水殿24.5万kW、新竜島3.2万kWという3か所の水力発電所が新設された。
奈川渡ダム直下には、10万キロワット級の水車発電機が6台設置されているため地形的問題から、放流設備についてはダム左岸からトンネルを掘り発電所下流に放流する形式が採用された。
【諸元】
堤高155.0 m、堤頂長355.5 m
堤体積66万m³、総貯水容量1億2300万m³
利用目的:発電、
事業主体:東京電力(竣工当時)
電気事業者:東京電力リニューアブルパワー
発電所:62万3千kW
施工業者:鹿島建設
着手年/竣工年:1961年/1969年
*** By Hiroaki Satou***
#ぶらりインフラ探訪記
【写真】令和6年8月20日投稿者撮影
【参考】Wikipedia 奈川渡ダム
投稿日時 2024-08-25 11:25:11
投稿:佐藤祐明