阪神高速道路湾岸線 港大橋
(3径間連続ゲルバートラス橋)
港大橋(1974年竣工)は,大阪市港区~住之江区の阪神高速道路湾岸線に架かる3径間連続ゲルバートラス橋である.ゲルバートラス橋とは,連続トラスの中間部の弦材を1本省くことによりヒンジ部を設けた構造である.トラス橋としての規模は,カナダのケベック橋,スコットランドのフォース橋に次いで,世界第3位の橋長を誇っている.
1995年の兵庫県南部地震では,床組の支承や床組間の耐震連結装置に多くの損傷が発生したため,免震・制震技術を取り入れた耐震補強(部材補強,落橋防止システム,床組免震・制震ブレースの導入)が実施された.当時の新道路橋示方書にて設定されたレベル2地震動に対する耐震性能が課せられ,かつ新しい耐震技術が施された.新設時(1974年度)および耐震補強時(2007年度)に,土木学会田中賞を受賞している.
【構造諸元】橋梁形式:3径間連続ゲルバートラス橋,全長:980m,中央径間長:510m
【阪神高速 技術のチカラ:港大橋:大阪港の赤いシンボル。世界最大級のトラス橋。】
https://www.hanshin-exp.co.jp/company/skill/picture/001_minatoohashi.html
投稿日時 2020-01-03 15:38:00
投稿:木村健太郎