エンジニアは絵が命:水平震度1.0とは
☆★☆エンジニアは絵が命:水平震度1.0とは
**震度と震度法:
1質点系の質量に作用する地震力は、地震力=kW(k=震度、W=重量)にて表される。この場合、震度kが設計地震力の大きさを表し、例えば、水平震度の場合、常時k=0.2~0.3、強震時k=1.0、または2.0が用いられる。このような設計法を震度法と呼び、耐震設計法の出発点でもある。
**震度k=1.0を実感するには:
ここで、水平震度k=1.0は、かつての許容応力度設計法から考えれば、かなり大きな震度であれば、実感するには図のように考えると分かり易い。
重量wの人間が地球の地面の上に立てば、下方に1G、すなわちk=1.0が作用する(これは、体重が30kgであっても、120kgであっても何ら変わらない)。この状態で両足を固定したまま(ゆっくり)90度回転した状態を考える。このとき、“人間”にとっては横方向に作用するので、静止状態を保持するに相当の筋力を要するが、これが水平震度k=1.0である。
**再度、震度法とは:
繰り返しなどの動的な効果は考えず、静的に置き換えた地震力によって表すもので、例えば静的水平震度k=1.0を想像すると実感できるでのは。水平震度k=1.0は、構造物にとって大変大きな荷重となる。
【参考資料:修正震度法と性能設計】
https://www.srm-bcp.com/lecture01/images/20160706125334_2.pdf
投稿日時 2021-02-05 21:36:00
投稿:吉川弘道