エンジニアは絵が命:鉄筋コンクリートの3つの限界状態:Three Limit States in Structural Design

☆★☆エンジニアは絵が命:鉄筋コンクリートの3つの限界状態(模式図)
Three Limit States in Structural Design(Schematic View)

**限界状態設計法(後の性能設計)に際しては、3つの限界状態が設定されていた:
【土木学会 コンクリート標準示方書(昭和61年制定)】
1: 終局限界状態 ultimate limit state
2: 使用限界状態 serviceability limit state
3: 疲労限界状態 fatigue limit state

**掲載図:”鉄筋コンクリート単純梁を例にした各種限界状態”
これは、梁に作用する荷重Pと梁のたわみδとの非線形関係(P-δ曲線)を示し、その曲線図中に3つの限界状態(limit state)を模式的に例示したものである。終局限界状態は(文字通り)最終的な破壊/耐荷力喪失を意味し、通例せん断破壊と曲げ破壊がある。一方、使用限界状態は、設計荷重状態での限界状態を意味し、(鉄筋コンクリートの場合)ひび割れ幅とたわみが規定されている。また、疲労限界状態は、設計荷重状態での繰り返し荷重(例えば、交通荷重、波浪など)に対する限界状態(疲労破壊)に対する照査が重要となる。

*2つの掲載図ですが...
左図:著者による下書き(フリーハンドで書き、編集部に提出しました)
右図:書籍掲載の図:55頁、図3-3(専門のトレーサーにより原稿用の図になりました)
【出典 鉄筋コンクリートの解析と設計 第3章鉄筋コンクリート部材の設計法】
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投稿日時 2021-02-02 22:55:00

投稿:yoshikawa hiromichi