白鬚橋は、工法と美意識のみごとな融合が感じられるタイドアーチ橋である。

 白鬚橋(しらひげばし)は、隅田川にかかる橋で、東京都道306号王子千住夢の島線(明治通り)を通す。橋名は東岸にある「白鬚神社」に因む。
 創架は1914年(大正3年)5月。近在の人々が基金を募って資本金を作り「白鬚橋株式会社」を設立、大正2年4月に着工して約一年で完成した木橋である。長さは一三〇間(約230m)であったと伝えられる。橋に番小屋を置き、大人一人1銭の通行料を取ったが、当時は渡し舟も多く走り、経営は苦しかったという。後に2銭に値上げするも間に合わず橋の維持に支障をきたすようになり、1925年(大正14年)に東京府が買い取り、関東大震災後の震災復興事業の一環として現在の橋に架け替えられることとなった。
〇橋の概要
・構造形式:下路式ブレースドリブドタイドアーチ橋
・橋長:168.8m、幅員:22.1m
・着工:昭和3年(1928年)7月、竣工:昭和6年(1931年)8月8日
・施工主体: 東京府
・橋梁設計: 増田淳
・橋桁製作: 川崎造船所
・同様形式の橋:旭橋(北海道旭川市の石狩川と牛朱別川に架かる橋)
【写真】令和3年1月(投稿者が撮影)
#ぶらりインフラ探訪記

【出典等】
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E9%AC%9A%E6%A9%8B
白鬚橋
(2021年1月2日20:00(日本時間)現在での最新版取得)

投稿日時 2021-02-08 08:51:00

投稿:佐藤祐明