鬼怒楯岩大吊橋
(栃木県日光市)
栃木県鬼怒川に掛かる、歩道専用の鬼怒楯岩(きぬいわたて)大吊橋(全長140m)は、鬼怒川温泉街の観光スポットとして知られている(写真1)。高さ40mの橋上からは、大岩に囲まれた鬼怒川峡谷と緑豊かな山々を眺めることができ、観光客が引きも切らない。橋面が中央にて拡幅しているので、眺望スポットとして暫し立ち留まりたい。
通例、吊橋は両端にアンカレイジ(anchorage)を設置し、主塔からの主ケーブル張力をその自重にて受け止める(橋台とも呼ばれる)。アンカレイジは巨大なコンクリートブロックになり、景観を損なうなどの理由で目立たないようにすることが多い。しかし、この鬼怒楯岩吊橋のそれは、平地に堂々と鎮座し、2本の主ケーブルをしかと受け止めている(写真2)。その威容を間近に見るとともに、橋桁や主塔など橋全体を見渡すと、吊橋のメカニズム(耐荷構造)もそれとなく解るような気がする。
【鬼怒川・川治温泉観光協会】
http://www.kinugawa-kawaji.com/play_buy/2010/0409.html
投稿日時 2013-12-02 15:33:00
投稿:吉川 弘道