海水遡上を防止する 江戸川水閘門
江戸川水閘門(えどがわすいこうもん)は、旧江戸川を仕切る水門(旧江戸川河口から 9.3km地点)と船を航行させるための閘門できており、東京都江戸川区東篠崎町と千葉県市川市河原の間に造られました。昭和11年6月工事に着手し、戦時中の昭和18年3月に完成しました。
水門の造られる前の江戸川では海水(塩水)の影響が約17km上流の流山橋付近まであると言われていましたが、この施設により塩水遡上を防止し、金町浄水場など複数の取水施設が安定的に取水できるようになりました。
流山橋から下流の江戸川から取水された水は、首都圏内の1,000万人を超える皆さんに利用されています。
【出典】:国土交通省関東地方整備局ホームページを加工して作成
http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000019570.pdf
【写真】 写真1:水門部、写真2:閘門部(2019年5月18日投稿者が撮影)
江戸川水閘門や隣接する行徳可動堰による海水の遡上防止は、水道水の安定供給に不可欠であることを再認識しました。
春には江戸川水閘門沿いの堤の桜並木が一斉に花開くそうです。本施設の重要性を広く知ってもらえるよう、周辺整備を進めて頂ければと感じました。
#ぶらりインフラ探訪記
投稿日時 2019-05-22 21:59:00
投稿:佐藤祐明