建造中のLNGタンク
(JX日鉱日石エネルギー八戸ターミナル)

 JX日鉱日石エネルギー八戸ターミナルでは、2015年完成を目指して、LNG(*1)タンク2基を建造中。これらは、貯蔵能力14万kLのPC型地上式タンク(*2)であり、操業後は近隣の火力発電所等に供給される。
 写真1(八戸ターミナル全景)では、建設中のタンク2基は、円筒側壁が打ち上がり、タンクの屋根が地上位置にて組み立てられている。写真2では、その屋根がエアレイジング工法により天井位置まで浮上し固定されていることが分かる[写真提供:JX日鉱日石エネルギー㈱]。
 *1 LNG 液化天然ガス(Liquefied Natural Gas): メタンを主成分とした天然ガスを冷却・液化したもの。マイナス162℃にて液化し、体積が約600分の1に減少する。体積の減少により、大量の輸送と貯蔵が可能となる一方で、極低温でのハンドリングに高度な技術を要する。
 *2 PC式タンク: 貯槽と防液堤を一体化したタンクであり、防液堤には強度、経済性を考慮してPC(プレストレストコンクリート)を用いている。また、LNG の受入および払い出しは屋根部分から行うため、受入・払い出し管等が、屋根を貫通している。
#土木の秘密

投稿日時 2015-12-31 23:03:00

投稿:吉川弘道