日本道路公団 東名高速道路
-世界銀行から貸出を受けた31プロジェクト-

[世界銀行公式HPより抜粋] 
http://worldbank.or.jp/31project/tomei_expressway/index.html#.VeqU3RHtmko
 1962年12月、日米経済閣僚会議に出席した田中角栄大蔵大臣は、世界銀行に東名高速道路のうち、東京-静岡間プロジェクトに貸出を申し入れ、1963年9月、道路案件としては3件目となる日本道路公団への貸出が調印されました。最終的に、東名高速道路への貸出は4回にわたり、総額3億ドルにのぼりました。
 日本道路公団に対する世銀貸出の貢献は資金面のみにとどまらず、新技術の導入や企業体質の強化が実現したのです。世銀が貸出の条件とした外国人コンサルタントにより、「クロソイド曲線」、「透視図法」、「修景設計」など最先端の技術が日本に導入されました。
 日本道路公団元常任参与で道路技術の第一人者である武部健一氏は、西ドイツから来日したアウトバーンの設計専門家ドルシュ氏からクロソイド曲線を学んだ一人で、当時の担当技術者の間の熱のこもったやり取りを、「私の高速国道建設史」(旬刊高速道路新聞の中で振り返っています。
【画像提供:世界銀行】https://www.worldbank.or.jp/31project/

投稿日時 2016-03-09 00:37:00

投稿:吉川弘道(東京都市大学)