奥沢水源地水道施設の階段式溢流路(北海道 小樽市) 平成20年度 土木学会選奨土木遺産

 奥沢水源地水道施設は、小樽市の南側を東西に流れる勝納川(かつないがわ)の伏流水を水源とする。小樽市の水道の歴史は古く、奥沢水源地水道施設は、1914年9月に、全国で21番目、北海道では3番目の水道として開設され、今なお現役として稼働している。
 奥沢水源地水道施設は、土堰堤(アースダム)により貯水池となり、貯水池内に取水塔と溢流路(えつりゅうろ)を備えている。この溢流路が、練石積みで造られた「階段式溢流路」である。約21mの落差を10段で流れ落ちる水の様子から「水すだれ」と呼ばれ、寒冷地での工事技術と水階段(カスケード)の水流の美しさが高く評価され、水道専用ダムの溢流路としては最大級と言われている。
周囲を囲む深い木々の緑は、夏には爽やかな涼感を誘い、秋には紅葉となって湖面に映え、その四季折々の美しさは、訪れる人々にひと時の安らぎを与える。奥沢水源施設は1985年に「近代水道百選」にも選ばれている。
【建設コンサルタンツ協会HP 日本の土木遺産:抄録】
http://www.jcca.or.jp/kaishi/246/246_toku6.pdf

投稿日時 2016-12-31 01:17:46

投稿:吉川弘道

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