阪神高速3号神戸線 ピルツ橋の連続倒壊と再構築#1

 平成7年1月(1995年1月)に発生した兵庫県南部地震では、阪神高速3号神戸線の深江地区にて、ピルツ形式の橋脚17基が上部工もろとも橋軸直角方向へ倒壊した(画像1: 提供/宮家満司氏)。
 ピルツ橋(ドイツ語で‘きのこ’の意味)は、上部桁と橋脚との一体構造で、その形状がきのこに似ていることから、このように呼ばれている。昭和39年(1964年)、道路橋示方書に準じて設計され、昭和44年(1969年)に竣工した。
 
 阪神高速道路全線のうち、この3号神戸線は、倒壊/落橋など甚大な地震被害を受けたが、地震直後からの精力的な復旧作業により、平成8年9月(1996年9月)に全線復旧開通した。ただし、高架橋の構造形式としては、当初のピルツ形式は採用されなかった(画像2:投稿者撮影)。

☆参考HP:
【阪神・淡路大震災から20年:阪神高速の防災・減災への取り組み】
 https://www.hanshin-exp.co.jp/earthquake/record1.html

【大震災からの復旧と防災:高速道路の被害分類】
 https://www.hanshin-exp.co.jp/company/skill/quake/classifying1.html

『阪神・淡路大震災:1.17の記憶』 
#災害復旧 #土木のメカニズム 
#震災復興 #あの日を忘れない

投稿日時 2015-11-01 20:51:00

投稿:吉川研究室(東京都市大学)