鉄筋コンクリート丸単柱の重大損傷と再構築
(1995年 兵庫県南部地震)

兵庫県南部地震(1995年)におけるコンクリート構造物の被害程度は、ひび割れ、かぶりコンクリートの剥離、鉄筋の座屈、コンクリートの圧壊、橋脚の傾斜・倒壊、橋桁や床版の落下まで軽微なものから激甚なものまで広範に渡っている。掲載画像は、鉄筋コンクリートT型橋脚(断面が円形のため丸単柱とも呼ばれる)の震災直後の甚大損傷および再構築の様子である。

橋脚基部にかなりの地震被害を受けていて、かぶりコンクリートの剥落に止まらず、軸方向筋(主鉄筋)の座屈、内部コンクリート(コアコンクリート)の損傷に及んでいる(1枚目の画像)。この場合は、補修補強では対応できず、被災前とほぼ同形式の橋脚として再構築された(2枚目画像)。

【「阪神・淡路大震災から20年」特設サイト:気象庁】
https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/1995_01_17_hyogonanbu/data.html

#震災復興 『阪神・淡路大震災:1.17の記憶』 #災害復旧

投稿日時 2015-08-15 15:23:00

投稿:吉川研究室(東京都市大学)