九州新幹線 松原線路橋 
-日本一長い線路橋-

 新幹線駅を既存の在来線駅に併設する場合、新幹線のルートが在来線の直上となってしまうことがある。この場合、線路をまたぐ門型橋脚を設置し、その上に桁を架設する。九州新幹線の久留米駅付近にある松原橋線路橋(注1)は全長が1,158mあり、このタイプの橋梁として日本最長である。
 在来線近接、直上での施工技術(注2)が評価され、平成21年度土木学会田中賞を受賞している。

(注1)線路が別の線路を越えるための鉄道橋を線路橋と呼んでいる。
(注2)門型橋脚の横梁を橋脚を支点として回転させる横梁回転工法を開発した。

【参考文献】:九州新幹線松原線路橋下部回転施工と上部送り出し、橋梁と基礎2009.8
【解説記事】http://jcma.heteml.jp/bunken-search/wp-content/uploads/2010/12/052.pdf

投稿日時 2014-05-27 13:51:00

投稿:玉井真一(鉄道・運輸機構)