赤水門と青水門:新旧2つの岩淵水門
-荒川の洪水被害から首都圏を守る-

 東京都北区にある岩淵水門は、現在の荒川と隅田川を仕切る水門で、その色合いから“青水門”の愛称で知られています。また、大正13年に完成した初代の水門も現存し、その外観から”赤水門”として親しまれている。赤水門は、昭和57年に約300m下流に位置する青水門に役目をバトンタッチし、現在も貴重な土木遺構として保存されています。
 岩淵水門は、普段は全開になっていますが、大規模な洪水の時には閉鎖します。これは、大洪水の時には荒川の水位が、新河岸川・隅田川の水位より高くなるため、水門を閉め切ることで、洪水の流入による隅田川の水位上昇を防止する必要があるからです。
 水門の近くには荒川知水資料館amoaがあり、荒川の歴史や治水対策について学ぶことができます。
https://www.ktr.mlit.go.jp/arage/arage_index007.html

・写真1:右岸上流側より見た岩淵水門全景。全開となっている3基のゲートは,洪水時には閉鎖される。
・写真2:空から見た現役の岩淵水門(青水門)と旧岩淵水門(赤水門)。写真上から荒川と隅田川、右手前に新河岸川が流れています。いずれも向かって左から右に流れいます(左側が上流)。

投稿日時 2020-05-08 21:11:00

投稿:吉川ひろみち