J-POWER 沖縄やんばる海水揚水発電所(沖縄県国頭村)

 沖縄やんばる海水揚水発電所は、世界初の海水を用いた揚水発電所(最大出力3万kW)として、1999年沖縄本島にて建設された。上池を8角形の人工池、下池として太平洋を利用する有効落差136mの壮大な発電プロジェクトであった(実証試験運転:平成11年3月)。
 この発電所の特筆すべき事項として、次の3点が挙げられる。
(1)上池に、海水の地盤への浸透防止対策として、世界で初めてEPDMゴムシートによる表面遮水方式を採用した(写真2参照)。
(2)水圧管路に、防食性に優れ、海生生物が付着しにくいFRP(M)管を揚水発電所として国内で初めて採用した。
(3)上池周辺および放水口周辺の海域など周辺環境の保護のため、工事区域外周に小動物進入防止柵を設置し、小動物が自力脱出できる傾斜側溝を併設した。さらに、在来植生を使ったビオトープの創成等を試行した。
これらの技術は、揚水発電所の立地拡大技術の確立と環境との調和を目指したモデルケースとして電力土木の発展に大きな役割を果たすと共に、土木技術全体の発展に寄与するものと認められ平成11年度土木学会技術賞を受賞した。
【関連ホームページ】http://www.jpower.co.jp/yambaru/index.html

投稿日時 2018-09-16 22:07:19

投稿:仲田貞夫(J-POWER)

関連情報