下から見上げたい 錦帯橋-江戸時代より継承される築橋・大工技術-

 岩国市錦川に架橋された5連木造アーチ橋は、創生期江戸時代からの技術の改良と伝承に拠ることは、良く知られている。現存する創建当時の構造図面に見る当時の先端技術が、そのことを物語っている。さらに、修復記録が記された古文書によれば、錦帯橋は、技術伝承のため定期的に改修と架橋がなされているとのこと。
 精緻かつ独自の大工技術と木組み技術によって構築された錦帯橋は、下から見上げてみたい。径間35mのアーチ部(反橋とも呼ばれる)の下面に組まれた桁の迫り出し、楔、梁、大棟木/小棟木など、公開された構造図面とも併せて仔細に観察したい。加えて、空石積橋脚(からいしづみきょうきゃく)と呼ばれる下部工の構築方法も独創的であり、両サイドからの桁尻の固定方法もどのようにして考え出したのか、驚く他はない。
 当時のハイテク技術を目の当たりにし、先人の知恵と熱意に思いを馳せることも、錦帯橋の楽しみ方の一つであろう。
【参考資料:岩国市HP】http://kintaikyo.iwakuni-city.net/tech/build1.html

投稿日時 2015-12-06 00:02:47

投稿:吉川 弘道