旧岩淵水門 -隅田川の起点、河川改修工事の背景-

★☆旧岩淵水門 -隅田川の起点、河川改修工事の背景-
1924年に竣工した水門です。パナマ運河閘門工事で技師として活躍した青山士の設計です。荒川から隅田川に入る水量を調整します。1973年に役目を果たし、今は使われていません。
隅田川は、かつての荒川下流の本流でした。荒川は昔より暴れ川として知られていましたが、文明開化による舗装による都市の浸透水の減少などにより洪水に対して脆弱になっていました。明治43年の大洪水によって、東京に甚大な被害が生じたことにより、荒川と利根川の河川改修工事が計画されました。岩淵水門より下流の荒川はこの工事の際に掘削された人工の放水路です。総工事費約3000万円(当時の大学卒の初任給は35円)、掘削土量2180万㎥と非常に大規模な工事でした。
1920年以前の地図を見ていただくと、どこでそれだけの掘削が行われたかが分かると思います。また、この辺りの土地の工事はいずれも軟弱地盤により非常に難工事であったとされています。

【Doboku Lab】Webサイト
https://doboku-lab.com/

投稿日時 2021-04-26 21:06:00

投稿:松田 楓(Doboku Lab)