吊り橋のメカニズムを探る -明石海峡大橋による解説-

 吊り橋(suspension bridge) とは, ロープやケーブルなど,高強度で曲がりやすい部材により,橋桁と床版を吊り下げる橋の総称である.近代の大型吊り橋は,通例2本の主塔を設置し,その背面にアンカレイジとなる橋台を設け,その間(橋台~主塔~主塔~橋台)に張り渡した主ケーブルにより,通行路となる橋桁(補剛桁)を吊り下げる.
 吊り橋の構造的なメカニズムを知るには,その主要部材を観察・理解することから始まる.ここでは,2つの掲載記事(4画像)によって,順次,主塔+下部工,橋台,主ケーブル,補剛桁(橋桁)の画像を提示する.
 先ずは、主塔(写真1)が、地面/海面下に施工した下部工の直上に設置される.橋台(写真2)は,ケーブルに生じる引張力を受け止める巨大なアンカレイジ(anchorage)として機能し、その自重と底面との摩擦力により抵抗する.
 吊り橋は、高く堅牢な主塔が主ケーブルを通じて橋全体を保持していると見ることもでき、ケーブルには引張力,主塔には圧縮力が作用する。

投稿日時 2015-11-06 22:23:39

投稿:吉川 弘道