J-POWER 庄川水系-荘川 御母衣ダム

 ここでは、御母衣ダムの建設にともなって移植された巨桜「荘川桜」について紹介する。なお、写真は満開の「荘川桜」である。
 御母衣ダム(岐阜県)によってつくられた御母衣湖畔の展望台に立っている2本の巨桜は、樹齢450余年といわれ、いずれもアズマヒガンザクラである。いまは湖底に沈む中野地区の照蓮寺および光輪寺の境内にあったもので、村民に永く親しまれてきた。昭和34年、ダム建設中のこの地を訪れた電源開発(J-POWER)初代総裁高碕達之助が、この巨桜が湖底に沈むのを愛惜し、「桜博士」と言われた桜研究家の第一人者、故笹部新太郎氏に依頼し、移植が実行された。多くの専門家をして、「不可能」といわしめた世界に例を見ない大規模な移植工事は昭和35年12月に完了し、「荘川桜」と名付けられ、以来、電源開発(J-POWER)御母衣電力所が管理し、守り続けている。
 形 式:ロックフィルダム 高 さ:131m 堤頂長:405m 
 体 積:7,950千㎥
 運転開始:昭和36年(1961年)

【関連ホームページ】
http://www.jpower.co.jp/damcard/miboro.html

投稿日時 2013-11-12 15:33:00

投稿:仲田貞夫(J-POWER)