地下鉄耐震補強:東京メトロ九段下駅
(中柱による耐震補強)

 甚大な地震被害を受けた地下鉄駅舎部の耐震補強事例を示しました.
 これは,九段下駅(東京メトロ)の駅舎部において,鉄筋コンクリート製の中柱を,両側に建て込んだ鋼管柱(別名,添え柱)によって補強したものです.鋼管柱は,地震時の水平力を分担するとともに,被災後の鉛直方向の重量も支持するものです.
このような耐震補強は,兵庫県南部地震(1995年)における神戸高速鉄道線大開駅被災の教訓を活かしたものです(写真2【提供: 佐藤工業】).これは,地下鉄駅舎部(軌道階)の鉄筋コンクリート中柱が連続崩壊し(多くはせん断破壊),被害延長距離は120mに及びました.このようなRC中柱のせん断破壊は,鉛直荷重支持部材の空間保持機能の喪失の主原因となり、地中構造物としてほとんど前例がない.
地下鉄各社は,構造物/電力施設などの耐震補強/津波対策が進行中で,多くは完了しつつあると聞いています.
【参考資料:地震被害に学ぶ】
https://www.engineering-eye.com/rpt/w012_yoshikawa/pdf/yoshikawa_ta_opa04.pdf

『阪神・淡路大震災:1.17の記憶』 #災害復旧

投稿日時 2020-05-01 10:39:00

投稿:佐藤景太