時代や環境の変化にも風化することのない機能とデザイン美を備えた栗山配水塔(千葉県水道局)

千葉県水道局栗山配水塔は、千葉県水道創設時の円筒形高架水槽で、ドーム状塔屋の頭部に4本柱の換気口をもち、地域の歴史的景観をなしている。
構造:鉄筋コンクリート造、内径:15.0m、高さ:31.9m、貯水容量:3,534㎥
竣工:昭和12年、設計者:式田十郎(のちの水道局長)
概要:県営水道創設事業の中で、昭和15年に給水を開始した旧古ヶ崎浄水場の一部として建設された。
現在は、昭和33年に給水を開始した栗山浄水場の施設として松戸市一帯 の配水を担うとともに、松戸給水場や船橋給水場への配水管の調圧水槽として重要な機能を果たしている。
円筒形の高架水槽でドーム状の屋根の塔頂部にパーゴラ風の通気口を有している。
建設当時のままの姿で栗山の高台に厳然と建っている姿は、県営水道創設のシンボ ルであると同時に、地域のランドマークとして貴重な歴史的景観をなしている。
平成18年には、土木学会選奨土木遺産にも認定され、平成29年には、国の登録有形文化財(建造物)として登録された。
【参考:千葉県水道局ホームページ】https://www.pref.chiba.lg.jp/suidou/jousui/bunkaisan/kuriyamahaisuitou.html
【写真:投稿者撮影】

投稿日時 2018-12-05 11:54:00

投稿:佐藤祐明