小貝川の豊田堰の歴史

 豊田堰は、龍ヶ崎市(左岸)および取手市(右岸)に跨る小貝川に築造された可動堰であり、周辺地域の農業用水の確保や新利根川の水量維持など重要な役割を果たしている。この豊田堰は岡堰、福岡堰とともに三大堰といわれている。
 豊田堰の始まりは、寛文7年(1667年)に徳川幕府の普請役伊奈忠治が中心となり、堰を設け灌漑用に供したのが始まりである。
 旧豊田堰は、天保10(1839年)から明治14年までは毎年かんがい期に土砂にて小堤防を築く築留堰を施工し、灌漑期が過ぎるとこれを切り流すという方法であった。
 明治14年に木造関枠を設置し、さらに明治34年に永久 構造物として煉瓦作りに改築された。
現在の豊田堰は、昭和43年に建設計画が立ち上がり、昭和52年に完成し、灌漑用水の確保で周辺地域に大いに貢献している。

【参考】いばらきの農村発見 > 身近な土地改良施設 > 土地改良施設の歴史 > 豊田堰の歴史
http://www.nouson.pref.ibaraki.jp/?page_id=1048

投稿日時 2018-11-19 22:39:00

投稿:佐藤祐明