扇橋閘門(東京都江東区:小名木川)

 旧中川と隅田川を結ぶ小名木川のなかほどに、扇橋閘門(おおぎばし こうもん)があります。閘門は水位が異なる水域の間を船が通航できるように設けられる施設で、2つの水門に挟まれた閘室に船が入り、水位を調節しています。小名木川は扇橋閘門の西側では東京湾の海面に連動して水位が変動しますが、東側では、周辺の地盤高が低いことを勘案して人工的に常に水位を下げた状態に保っています。このため、船の通航に際しては、閘門が必要となります。
 これはパナマ運河と同じ仕組みです。私たち「江戸東京再発見コンソーシアム」が運営する「お江戸日本橋舟めぐり」では、「634(ムサシ)コース」や「小名木川コース」でこの閘門を通航体験できます。
 水位の調整には6分程度かかりますが、なかなか体験する機会のない「水のエレベーター」はお客様の人気を呼んでいます。なお、2019年3月までは耐震補強工事により通航ができないため、上記のコースも運航をお休みしています。
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投稿日時 2018-08-10 13:36:00

投稿:木村達司(国土文化研究所)